2011年8月16日火曜日

夏の旅四日目


名古屋→仙台
前日の夜名古屋港を出発し、今日はほぼ船の中で寝て過ごす。海は荒れておらず、船があまり揺れないのは酔いやすい自分にとってはありがたい。乗船したときから気になってしょうがなかった人に思いきって声をかける。
「岐阜の方ですか?」
「はい…」
「人間違いだったらもうしわけないのですが、竹中くん?」
「はい…」
「おれ同じ諏訪山団地に住んでた川上。三人兄弟でさ、ひとつ上の学年の長男なんやけど…」
「あっ思い出しました!」
まさか仙台行きの船の中で、近所の幼馴染みに会うとは思っても見なかった。彼は岡山の大学に進学し、現在は大阪で働いているようだ。つまり自分と同じように流れている部類。お互い今までの旅の話で盛り上がった。
四時頃仙台港へ。ぐちゃぐちゃの車、うち上がった船、一階部分が裸になっている倉庫、集められた瓦礫の山。復興は進んでいるが、すべてが一瞬で消せるわけではない。船のデッキから下を見る乗船客はみな黙ってその景色を見ていた。
本日は仙台で一泊。格安ゲストハウスのドミトリーで寝る。海外同様こういったゲストハウスには様々な国から旅行者が集まる。またボランティアの人も多い。ある団体の副代表の方の話ではまだやらなければいけないことは山のようにあるとのこと。夏休みに入り、大学生が増えるかと思ったが、思いの外少ないようだ。彼いわく現地にこなければ結局何もわからない、くればすべて変わるということだった。そんな中で面白かったのが彼があったボランティアの中で三割ほどが岐阜の人だということ。なぜだろうか…不思議だが嬉しくはなる。
ひとりで仙台の街を歩いていると、ここに地震がきたとは思えないほど、栄えている。ほぼすべてのお店も開いている。いたるところに「がんばろう日本・がんばろう東北」という垂れ幕があるぐらい。(もちろん一瞬立ち寄った旅行者の表面だけを見た感想)
人の力はすごいものだ。
フットサルの筋肉痛でしんどい。早く落ち着いてほしい…

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