2013年2月1日金曜日

イスタンブール→ソフィア




201321日 イスタンブール→ソフィア


トルコをぐるっと周り、イスタンブールに帰ってきた。1月いっぱいはトルコにいようと決めていたので、この街で4日間過ごすことにする。約2週間ぶりに帰ってきたイスタンブールはかなり寒くなっていた。連日雨が降っている。

この4日間でのミッションは新しい靴を買うことである。今回の旅に僕が持ってきている服や道具達(あえてこう言う)との付き合いは長い。バックパックと防水のジャケット、ウエストバックは8年前。寝袋、ダウン、そして靴は7年前から使っている。どれも丈夫でかなり愛着のあるモノたちいや旅の仲間だが、この旅でかなり酷使をしているので皆確実にボロボロになってきている。その中でも最初に悲鳴を上げたのは靴だった。7年前はまったく水を通さなかったその防水生地は、もはや瞬時に水を通すようになっていた。ソールもすり減り歩いているとパカパカと音を立てる。これから向かう雪のヨーロッパでこの靴を使っていれば確実にしもやけになってしまうし、いかんせん寒すぎる。本当はアウトドアギアが安く買えるアメリカまで使い通し、そこで買い換えようと思っていたが、かなり手前で限界がきてしまった。しょうがないのでイスタンブールの大型ショッピングモールやアウトドアショップを回る。トルコの物価は日本とさほど変わらない。今後の旅程を考えればいいものを買ったほうがいいのだが、アメリカで目星をつけていたものがあったので、それまで安いもので保たせようか悩む。何時間も街をさまよい歩いた挙句、高いわけでもなく安いわけでもない中途半端な選択をした。モノを買う時はよくこういうことをしてしまう。まあしかし、長く使っていれば愛着も湧いてくるだろう。7年間僕の足を守り続けた靴とはこの街でお別れである。本当はガラタ橋という有名な橋から海に投げ入れたかったのだが、昨今の環境意識の高まりを考えるとあまりよろしくない。しょうがないので靴に申し訳ないなと思いつつ道端のゴミ箱に入れた。靴よ、本当にありがとう。

そんな悲しい別れのあったイスタンブールを後にし、僕は本日ブルガリアの首都ソフィアまで移動してきた。ついにヨーロッパに突入である。ソフィアは旧社会主義圏の街であり、どこか無機質で寂れた印象を受ける。そこら中で話しかけてくるトルコ人とは違い皆こちらに関心を向けない。お店の店員もそっけない。早朝バスで到着し、宿までの道を歩いていると、気が狂ったようなおばちゃんが前から歩いてきて、わかりやすい英語でこう言った。
「出てけ日本人!死ね!」
でも僕はこの街の雰囲気が好きだ。以前見たブルガリア映画『ソフィアの夜明け』の中にいるようで興奮する。残念ながら明後日にはお隣のセルビアに移動するので、短い中で楽しみたいものである。早く起きて夜明けも見よう。

※トルコは本当にいい国です。安心して(もちろん詐欺もありますが、気をつけていれば大丈夫)回ることができ、ゆっくりと物事を考えることができました。イスタンブールはこの旅で初めて住んでみたいと思える街でした。皆様もぜひトルコへ


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