2013年6月5日水曜日

カストロ→プエル モン→プエルト バラス



201365日 カストロ→プエル モン→プエルト バラス


前日までの長時間の船移動のため10時頃ゆっくりと目覚める。民宿のキッチンを借りて朝食を作り、薪ストーブにあたりながら食べた。外は相変わらずの雨模様だが小雨だったので街を散策することにする。カストロのあるチロエ島はチリ本土から長い間孤絶していたので文化や生活にも異なる点が多い。何よりも目に付くのはウロコ状の板壁を持つ家々だ。港町のため色もカラフル(漁から帰ってきた漁師がすぐに自分の家を発見できるように)、まるで童話に出てくるようで可愛らしい。これはプエルトモン以南のチリに言えることだが、ほとんどの建築が木造なので日本人には親しみやすく、木造独特の朽ち方も日本の漁村と似たような哀愁を感じる。世界遺産にもなっている教会や新鮮な魚介が並ぶローカルのマーケットを見たあと、バスでさらに田舎の教会を見に行く。途中、車窓から外を見ているとやたらと大きい鳥が飛んでいるのに気づく。よく見るとそれはペリカンだった。パタゴニアで野生のフラミンゴを見た時も驚いたが、今まで動物園でしか見たことがない動物の野生の姿を見られるのは嬉しい。しかも意外にみな人の生活圏の中で生きている。

翌日バスに乗り、チリ本土のプエルトモンへ。ここプエルトモンはロス・ラゴス州の州都だ。1ヶ月田舎町ばかりに滞在していたので、久しぶりの都会に目がくらむ。パタゴニアで緩々になってしまった警戒心を無理やり締め直す。この街の名物は何と言っても豊富な魚介類で、港に行くと市場にはカニ、イカ、ウニ、カイそして沢山の種類のサカナが並んでいる。市場の2階には小さな食堂がたくさん並んでいたので、なんとなく1件を選んで入ってみた。旅をしているとなかなか日本のように魚介類を食べるところは少ない。そんな中チリはかなり日本と同じような魚介類が手に入る。まずは山盛りのウニを注文してみた。出てきたのはお皿に山盛りのウニ。味は大量のレモン汁をかけただけ。はじめはすごい勢いで食べていたが、半分も食べないうちに飽きてしまう。ここで分かったことは、日本人には醤油と白飯が必要という事だった。

アウストラルでは何もない街に8日間も滞在していたのに、ここのところ毎日移動している。翌日もプエルトモンからバスで30分かけてプエルトバラスに移動。少し移動しただけなのに雰囲気は一変する。まず街がとても綺麗でゴミがほとんど落ちていない。というのもこの街にはドイツ人の移民が大量に入植しているので建っている家々や歩いている人々もドイツ系だ。ドイツ人がスペイン語を話しているので変な感覚になる。街はジャンキウエ湖という静かな湖に面しているが、湖の向こう側には富士山そっくりのオソルノ山がそびえている。その景色は千円札の裏側にそっくりだ。山裾の森まで足を運び2時間程トレッキングしてみたが、日本の山を歩いているかのような感覚になった。このプエルトバラスにという町はまだ日本人にはあまり知られていないようだが、本当に落ち着いておりゆっくりできるので、旅に疲れた人々にはぜひおすすめしたい。

この街でパタゴニアともお別れである。ここから一気に北へ向かう。連日の雨ともおさらばである。


※起きたことを箇条書きしただけの内容ですみません。

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