2013年3月3日日曜日

ベルリン→パリ




201333日 ベルリン→パリ


ストックホルムから電車とバスを使いドイツのベルリンまで移動してきた。バスターミナルに着いたのはAM7:00を回った頃だったが、空は灰色で空気は重く、北欧から南下してきた割には寒かった。しかし、物価に関しては全然違う。ストックホルムでは本当に何も食べられないかと思うほどすべてが高かった・・・。ベルリンで予約していた宿の近くに屋根付きの市場があり、そこには肉屋、パン屋、魚屋などなどたくさんの専門店が並んでいた。どの店にも小さな食堂のようなものがついており、そこで簡単な食事を出している。もちろんビールも。日本でも肉屋で売っているコロッケがうまいように、こういったお店の料理はうまい!しかもレストランなどより安いのだ。昼間からローカルの人々がそこで食事をしながら話に花を咲かせている。僕ら(デンマーク以降彼女と共に旅行中)もその市場で何度も食事をした。

日本にいる時から今世界で一番熱い街はベルリンだということを聞いており、どんな街だろうと相当期待していたのだが、期待しすぎたのか言うほどの刺激はなかった。もちろんこれは僕が短い滞在の中で回れた場所の感想なので、もう少し長くいれば違った感想になったかもしれない。ただ、街は物価も含め住みやすく、世界各国から人々が集まっているので、常に何かが生まれる要素を持った場所ではあると感じた。

ベルリンに関して、あまり好意的ではない印象を持ってしまったのは、この日記を書いている今現在、僕がパリにいるからだ。パリが面白すぎた。そして空は青かった。ベルリンから当初はオランダ、ベルギーと経由してフランスに入ろうと計画していたのだが、学生時代、大学職員時代の恩師が学生を引率してパリまで来ているという連絡をもらったため、一気にパリまで移動することにした。恩師と合流し、パリのローカルカフェでお茶をし、現在パリで語学を勉強しながら絵を描いているという大学の先輩のバイト先でビールを飲む。その後はさらに先生の滞在先のホテルで大学の後輩も加え、日が変わるまでワインを飲んだ。まさかパリで恩師や後輩などと再会できるとは思ってもみなかった。本当にうれしいひと時。
翌日からパリの街をひたすら歩く。オルセーやルーブル、ポンピドゥーには行っていないが(人が多いので)、蚤の市や古着屋、小さな美術館や博物館などを歩いて回る。今まで小説や映画の中にあった世界が目の前にあり、自分はその中を歩いている。少し歩けば街はどんどんと表情を変え、こちらをまったく飽きさせない。ちょうどパリコレの期間中だったので街全体が活気に満ちていたというのもあるかもしれない。そんな中で、ウィーンでも思ったことだが、僕が考えていたよりも美術界やファッション界におけるジャポニズムという運動はかなり大きかったことがわかってくる。今自分たちが憧れている世界の中に、実は自分たちの祖先の影響が多大にあるというのは、もう一度足元をしっかりと見ろと言われているような気がした。

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