2012年12月8日土曜日

カトマンドゥ




2012128日 カトマンドゥ


インドのヴァラーナシィーから電車とバス2本を乗り継ぎ、約24時間かけてネパールのカトマンズに到着した。ヴァラーナシィーから引きずっている喉と鼻の痛みは治るどころかますますひどくなってきている。辛い。

ネパールは4年前に10日間だけ旅をしたことがある。その際に次は絶対に時間をかけて旅をしようと心に決めていた。前回はほぼトレッキングしかしてなかったので、街をじっくり見るというのは今回が初めて。宿に荷物を置いて早速安宿街のタメル地区から街の中心部ダルバール広場まで歩いてみる。ちょうど昼時だったのでタメル地区にある「ふるさと」という日本料理屋でまず腹ごしらえすることにする。インドにいる時にネパールからの旅人がみなカトマンズの日本食のレベルがすごいと言っていたので、ずっと楽しみにしていたのだ。早速親子丼(味噌汁と漬物付)を注文し食べてみるとそれはもう美味しかった。日本の国道沿いにある寂れた食堂のような味。しっかりと日本米も使われていた。カトマンズでは日本食に限らず、韓国料理、イタリア料理その他もろもろなんでも美味しいらしい。ネパール人のコピー能力はすごい!

トレッキングが主な観光産業のこの国では街のあちこちにアウトドア用品店が並んでいる。欧米の有名メーカーのウェアやギアがズラリ。これらはほとんどが偽物のようだ。しかし、年々この偽物のクオリティーも上がっているらしい。やはり彼らのコピー能力はすごいのだ。

ダルバール広場にはマッラ王朝時代の宮殿やヒンドゥー寺院が立ち並んでいる。同じヒンドゥー寺院だが、インドのそれとは趣が異なりレンガと木を組み合わせたものだった。やはり木を使った建築物には親しみを感じる。ネパールもインド同様多民族国家で、様々な宗教も共存している。インドでは同じ宗教、同じ民族、同じカーストの人が一緒にいるという印象だったが、ここネパールでは顔が全然違う二人が仲良く世間話をしていたり、手をつないで歩いていたりする。これはとても不思議な光景だった。ここにはインドとはまた違った様々な人々が共存していく鍵があるのかもしれない。短い滞在の中でその鍵を見つけることができるだろうか。また、ネパール人はみな優しい。お隣インドから来たから余計そう思うのだろうが、ネパール人にはついつい警戒心を解いてしまう。気をつけなければ。

明日から9日間トレッキングに出かける予定である。旅をする人は体力があるように思われるが電車やバスで移動しているだけなので、みな階段を登っただけで息を切らしている。それに加えて風邪をひいているので、そんな長い距離を歩けるか心配だが、とりあえず行ってきます。

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