2012年10月8日月曜日

ホイアン→ニャチャン




2012108日 ホイアン→ニャチャン


ハノイを出て、世界遺産の街ホイアンに3日間滞在し、今はベトナムの代表的なリゾート地ニャチャンのホテルで日記を書いている。どこまでも続く砂浜が歩いてすぐの場所にあるが、あいにくの雨で何もやることがない。晴れていたとしても一人旅の場合荷物が気になってなかなか泳ぐのは難しい・・・

ホイアンは貿易都市として栄えた街で、1617世紀には日本人街も造られ、1000人以上の日本人が住んでいたそうだ。世界遺産になっている古い街並みは川を中心に作られ、、大きな観光船から地元のおばあちゃんが乗っているお椀型の小さな船までひっきりなしに川を行き来している。船は今でも重要な交通・運搬の手段だ。また、ホイアンから1時間ほどのところにあるチャンパ王国の聖地ミーソン遺跡にも行った。発見された当時は70棟程のレンガで作られた建造物が綺麗に残っていたようだが、ベトナム戦争時にアメリカ軍が空爆を行い、今はほとんどが崩壊してしまっている。しかし密林と壊れた遺跡という組み合わせはなかなか見応えがあった。とまあ、ガイドブックの受け売りはこんなところで。

ベトナムに入ってからとことん調子が悪い。体調などは全く問題ないがモチベーションが全く上がらない。なぜだろう・・・中国での緊張の毎日から解放され気が抜けてしまったのだろうか。旅があまりにも簡単だというのもある。ベトナムにはたくさんのツーリストが訪れるため、大体のコースは出来上がっているし、移動もツーリスト用にオープンチケットのようなものがあり、安く快適に各都市間を移動できる。各都市からは近場の様々な場所へ格安のツアーが用意されており、ホテルで待っていれば迎えの車がピックアップしてくれ、帰りはホテルまで送り届けてくれる。様々なアクティビティーも充実。食事も一切ハズレがない。本当に旅行しやすいいい国だ。しかしまるでレールの上に乗っているような感覚。もちろんそれを利用しない旅の方法だってある。見ようと思えばもっと深いところも見れる。今回は自ら乗ったのだ。そのレールに。いい勉強になった。

本日は雨が降っていたのでニャチャンの大聖堂へ。ちゃんとした教会に初めて入ったかもしれない。ミサの時間は終わっていたので2人のおばあさんが中で世間話をしていただけ。ベンチに座るとなぜかとても落ち着いてしまい、ぼーっとしていると1時間程過ぎていた。ある日本の宗教学者が、災害が多いにせよ自然環境に恵まれ、努力すればその分大きな見返りがある日本では、砂漠の宗教はなかなか理解できないと言っていて納得してしまった。先日暇な夜に遅いダウンロードにイライラしながら見た「Tree of Life」という映画もキリスト教色が強く、冒頭では旧約聖書のヨブ記が引用される。自分の思春期に考え悩んでいたことが、主人公の悩みや苦しみとシンクロし、色々考えさせられた。今の日本の社会では、必ずしも努力した分見返りがあるというわけではない。今後日本で信仰や宗教に対する意識が変わっていくようなことがあるのだろうか。今後も滞在する街に教会があれば、訪れてみよう。

※ユダヤ教やキリスト教に関して僕の知識はものすごく浅いです。悪しからず。


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