2012年10月4日 ハノイ
夜行バスでサパからハノイに移動してきた。香格里拉など標高の高いところか来た者にとってこの湿度はしんどい。これからさらに南下していく予定だが、先が思いやられる。
ハノイの噂は中国にいる時から日本人バックパッカーに聞いていた。みな口を揃えてあまり好きではないと言う。なぜ皆がそう言うのか・・・・その答えはハノイに着いてすぐわかった。タクシー、街角の物売り、両替屋などいたるところでボってくるのだ。人の良さそうなおばさんでも初めの言い値は通常の2倍以上で、さらにお釣りをわざと間違えたりする。こちらは常に気を張っている必要があり、人を信用できなくなってくる。もちろん皆がそうではないだろうが、そう感じてしまうほど頻繁に起こるのだ。なぜか・・・・けして貧しいからではないように思える。元々値札などなく、値段交渉で価格が決まる文化のために、相場を知らない者にふっかけるのは当たり前で、道徳的にも許されるのだろうか。これに関してはちゃんとした考察もしていないのでわからない。しかし、けして悪い街ではない、活気があって見ていて楽しい街である。
昨日は世界遺産ハロン湾に行って観光気分を満喫してきた。一方、これでいいのだろうかと思っている。約1年間でぐるっと地球を周ろうとすれば、それはどうしても駆け足になる。世界中の有名な景色や建造物を見て周るぐらいしかできない。しかし、自分は本当にそれがしたいのだろうか。何カ国行ったかということには興味はないし、別に一周にこだわっているわけでもない。自分が本当に興味ある地域をじっくり周ったほうがよほど満足出来るのではないか。もちろん近くまで行ったのに有名なスポットを見てないというのはもったいない気はするが、世界遺産だからといってそこが自分にとっても素晴らしい場所かは別問題だろう。だいたいそういった場所の景色等は覚えていないことが多く、バスでの移動時に見えるなにげない風景の方がずっと記憶に残ったりするのだ。少し計画を考え直そうかと思っている。
※ベトナムに入ってたくさんの日本人に会いました。約2週間ぶりに日本語を話し、いかに自分が日本語に飢えていたか実感しました。日本人であることを隠さなくてもいいというのも幸せ。
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