2012年11月1日木曜日

サムイ島→パンガン島




2012111日 サムイ島→パンガン島


前回のブログで書いたとおり、旅の疲れを癒すため5日間程タイ南部のサムイ島に滞在してきた。照りつける太陽、揺れるヤシの木、透き通る海サムイ島は絵に書いたようなリゾート地で、ビーチに寝転びココナッツジュースを飲みながらビキニの外国人を毎日観察する予定だった・・・・。

島について2日目、朝起きるとどうも左足のアキレス腱が痛む。はじめはマッサージかストレッチでもすれば治ると思ったが、ベッドから起き上がり歩こうとするととても歩けるような状態ではなかった。前日も特に左足を酷使したという記憶もなく、何が原因なのか全くわからない。結局その日から2日間は全く動くことができず、ひたすら宿で本を読むという生活になってしまった。その為、海では一切泳いでいない。

4日目はちょうど満月の夜であり、サムイ島の横にあるパンガン島でフルムーンパーティーが行われた。この島はパーティーで有名な島であり、満月に限らずブラックムーン、ハーフムーンとしょっちゅうパーティーが行われている。このパーティーへの参加が今回のもうひとつの目的である。幸いこの日の朝には足もほぼ完治しており、夜の1100頃高速ボートでパンガン島に向かった。会場は1km程あるように見える大きなビーチで、いたるところにDJブースやお立ち台が設営されていた。そしてビーチを埋め尽くす世界中から集まった人人人。踊り狂う者、ビーチで横になる者、海でおしっこをする者、ローカルの物売り皆一様に酔っ払っている。友人たちと集合場所を決め1人ビーチを歩く。それぞれのブースでは異なったジャンルの音を流すため、皆自分が踊りたい音を探すのだ。僕が選んだ場所は比較的インド人とイスラエル人が多く、年齢層も少し高めの時代を感じるエリアであった。はじめは少し外れたところで踊っていたがお酒が入るにつれジリジリと前に詰め寄り、いつの間にか右スピーカー前を確保していた。高さ4m幅3m程ある巨大スピーカーから放たれる重低音で僕の服はたなびいていた。ナンパ目的やただ暴れたいような人がいないエリアだったので、だんだん踊っている人が固定されてくる。右スピーカー前は、北欧系のカップル、ドレッドのイスラエル人2人、ドイツ人っぽいおばさん、巨大なインド人3人、唯一のローカルタイ人の男子、刺青だらけのロシア人、完全にキマっているフランス人っぽい女の子、そして僕だった。皆DJブースやスピーカーに向かってひたすら踊る。その中には一種の共通意識のようなものが生まれ、バケツに入ったウイスキーやウォッカが次々と回ってきた。タダ酒を頂き、右スピーカー前を3時間死守した僕は放心状態で深夜4時の海を高速ボートでサムイ島に帰った。

今日無事にバンコクに戻り、インドビザも取得できた。結局半月近く滞在したタイの印象は、外国人がハメを外す場所といったところだろうか。もちろんタイはそれだけではないだろう。人々は優しく信心深い。綺麗な場所もいっぱいある。しかし僕が15日間で見たタイは前記に尽きる。たくさんの欲望と誘惑がうずまき、それに対してまあいいかと飲み込まれてしまう空気がこの国にはある気がする。微笑みの国タイはけして優しい微笑みだけではない。今朝、戻ってきたカオサンロードでは相変わらず上半身裸、裸足でフラフラ歩く欧米人を何人も見たし、朝4時半にもかかわらず街には爆音で音楽が流れていた。僕も例外ではなくこの国にたくさんのものを吸収された気がする。どこかで冷静な自分が冷ややかな目でこっちを見ていた。しかし、これも経験だ。他の国ではこんなに遊ぶことはできないだろう。

さあ明後日の早朝にはインドに到着してる予定だ。きっと東南アジアのようにはいかない。気の抜けてしまった身体と頭をリセットして、旅を続けて行きたい。

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