2012年5月9日水曜日

その土地の時間


長野県八ヶ岳の東側の村でレタスの収穫バイトに来ている。
ここは標高が1200m程もあり、商店の袋詰めされた商品がすべてパンパンの状態で売られている。キャベツ・レタス・白菜の生産地として有名なこの村は4月から10月までたくさんの出稼ぎが働きにきており、現在は中国・フィリピン・インドネシアからの労働者が多いようだ。日本人はほとんど車で移動しているため、道を歩いているのは外国からの出稼ぎばかりで、様々な言葉が飛び交いまるでアジアの国を旅しているような緊張感がある。

この村に来てまだ一週間も経っていないが、既に二日ほど雨で休みになってしまった。畑は天気・土・苗などの状態でその日に出来ることが限られてくる。もちろんいろいろと計算して日々の仕事をするのだが、どうにもならないことがたくさんあるのだ。
ここに滞在しているといかに自分が人間が決めた時間(時間だけではなくあらゆる物事)に縛られて生きているか、また縛られることで安心しているかがよくわかる。それは誰かしらにとって都合がいいように作り出されたものだ。しかし、ここにはその土地の時間がちゃんと流れており、人だけでなく動物や植物もみな同じ土地の時間を生きている。仕事の始まりや終わり、休みも全ては土地との相談で決まる。ここでは3カ月間働く予定であり、その間にこの土地と人の関係を身体を使ってじっくり体験したい。

話はずれるがトラクターは見ていてかわいい乗り物だと思う。

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