2013年7月17日水曜日

プエブラ→メキシコシティ



2013717日 プエブラ→メキシコシティ


サンクリストバル・デ・ラスカサスから一晩夜行バスに乗り、プエブラという街までやってきた。首都メキシコシティから2時間、人口150万人を超える大都市だけあって、バスターミナルも今までの街とは比べ物にならないぐらい大きく、まるで空港のようだ。郊外にあるバスターミナルから街の中心部に入り、宿にチェックインを済ませると、ブラブラと街を歩いてみることにした。

いい街の条件とはなんだろうか。
ここまで旅を続けてきて、僕の好きな街にはいくつかの共通点があることがわかってきた。
・川や湖、海など水が街の中心にある。
・大きすぎない。
・活気のある市場がある。
・週末に青空市(骨董や個人作家の作品など)が開かれる。
・歴史的強度がある。
・良い美術館がある。
・おいしいコーヒーが飲める。
・くそみたいなPOPSを垂れ流していない。
こんなところだ。もちろんこれは100万人近い住民を抱えた街に限った話で、それよりも小さな町ではいいと思う要素は変わってくる。この条件を全てクリアするというのは難しいが、今まで訪ねた中では
・杭州(中国)
・イスタンブール(トルコ)
・ウィーン(オーストリア)
・アンマン(ヨルダン)
・コペンハーゲン(デンマーク)
・アントワープ(ベルギー)
・セビーリャ(スペイン)
・ビルバオ(スペイン)
といった街が、僕的には良い印象を持った街だった。そして新たにプエブラもその中に加わった。街の中心は植民地時代に作られたコロニアル様式の街並みで、メキシコらしく家はそれぞれカラフルにペイントされている。また、市場には野菜、肉、果物が山のように積まれ、その中でおじさんたちがトランプをしたり、おばさんが世間話をしていたり、子供が全力で遊んでいる。食堂もいくつかあり、横の人が食べていたサンドイッチを頼むと、とても美味しかった。プエブラはメキシコの中でも食文化が豊かな街らしい。週末には公園等に骨董品屋や工芸品屋が並び、ブラブラと散歩をしていたらあっという間に一日が終わってしまった。食堂のお兄ちゃんが「プエブラが気に入いったか?メキシコで一番の街だぜ」と自慢をしてきた。きっと住みやすい街なのだろう、こういった街のもうひとつの共通点は住んでいる人たちの顔がいいことだ。


プエブラからバスで首都メキシコシティへ。当初は乗り換えをしてグアナファトという街に向かう予定だったが、車に酔ってしまいシティで休むことにした。そしてこの街で誕生日を迎える。グアナファトで寂しく迎えるはずだった誕生日は、同じ宿の人たちに祝ってもらい記憶に残る誕生日となった。10代も20代前半も面白かったが、25歳以降さらに毎日が楽しくなっている。それは年齢や職業、国籍を超えて沢山の友人ができたからにほかならない。そしてこの旅でまた新たに沢山の人と知り合うことができた。皆が僕に沢山の刺激をくれる。大事なことは僕も常に刺激を与えられる存在でいることだ。そうやってみんなで切磋琢磨していれば、あの時がよかったなどと過去の思い出ばかりに縋ったり、自分の選択を後悔することもないだろう(それはけして悪いことではないが)

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