夜遅く外に出たい衝動に駆られ、自転車で20分ほどの場所にある本屋へ行く。
この本屋は全国に支店があり本に限らず若者向けの様々なものを売るお店である。
高校生の頃生まれ育った場所では音楽番組に出ているような歌手のCDしかお店にはなかったし、本屋も特殊なものを売る店はあまりなかった。
そんな中で上記の本屋が自転車で1時間の場所にあり、部活の合間を見つけてはよく足を運んでいた。そこにはアングラな若者文化が所狭しと並べられていて、行く度に興奮していたものだ。毎回1時間はその小さな店で遊べた。
しかし、それから8年ほどが経ち、その店に足を踏み入れるといかにもチープで表面的な印象を受け10分も中にいることができなかった。これは、このお店の批判がしたいわけでは決してなく、歳のせいもあるだろうが自分が都市の文化にどっぷりと浸かってしまったと感じたのだ。
高校時代に外に出たいという欲求をそうとう溜込んだ私は、京都に引っ越してきたその日に親を見送るや否や同郷の友人と自転車で中心街のクラブに向かった。CDの中でしか聴いた事のないDJが京都には定期的に来てイベントに出ていた。夢のように感じた事を覚えている。今ではどんなに好きなアーティストでも、また来るだろうとめんどくさがって行かないほどになってしまった。ここまで文化的な欲求に満たされてしまったら、もう一度田舎に住む事などできないのではないかと思う時がある。幸い当時よりインターネットが発達した分、田舎の生活も変わってきているのだろうが‥‥。田舎で身体に生活を近づけたいと常々言っているにも関わらず、ここは矛盾している。
どちらにしても、高校生の頃のあの貪欲さは見習うべきだなと感じた。
高3の頃偶然夜中のテレビでこの映像を見てどれだけ興奮した事か。久々に見て再度興奮してしまった。
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