2011年8月17日水曜日

夏の旅五日目


仙台→一関→気仙沼→陸前高田→大船渡
朝起きると変な体制で寝ていたせいか腰が痛い。早めにゲストハウスを出てスタバでバスまでの時間を潰す。仙台はバスが多い。東北各県いたるところにバスが出ている。山が多いこともあり電車よりもバスの方が便利なのではないか。バスの発着を見ているとここが東北の中心地だということがよくわかる。
仙台からバスに乗り一関を目指す。内陸部を通る高速からはどこまでも広がる田園風景が見える。そしていたるところにブルーシートを屋根にかぶせた家も見える。津波被害が大きくでているが、こういった内陸部の被害はあまり報道されていない。
一関で友人夫妻と今回被災地の案内をしてくれる団体の方と合流し、車で津波被害の大きかった沿岸部を目指す。はじめに気仙沼を見たのだが、地震で地盤沈下したこともあり、海の位置が道路ぎりぎりだった。一階部分がほぼなくなった家が多く、こういった家は撤去されずに残っていた。つぎは陸前高田へ、こちらは地形的に平らだったこと、大きな川があったこともあり、被害の状況はすさまじかった。街がひとつまるまるなくなったという感じ。いたるところに瓦礫の山がある。車を降りて瓦礫を見てみると、つい五ヶ月前までここでは日常生活があったことが実感できる。
その後今回宿泊でお世話になる大船渡へ。大船渡も海側の被害は大変なものである。船は陸の上に上がったままだ。被害の少ない地区の靴やさんの裏に畳をひいてもらい、ここで何日かお世話になる予定だ。大船渡では、今回案内をしてくださる方の同級生の方々が定期的に集まり今後どのようにしていくか話し合いをされている。また海外の大きなボランティア団体も本部を構え、瓦礫の撤去や見つかった写真の整理などをされている。
集められた写真の中には今回の津波で亡くなられた方のものもあるだろう。ここには日常の生活がついこないだまであったのだとやはり強く感じた。

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